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白樺寄語

中国近代建築・史跡・中国語・中国生活

   

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抗美援朝烈士陵園(遼寧省瀋陽市)

瀋陽抗美援朝烈士陵園。

北陵公園の東側にあり、朝鮮戦争で戦死した122名の
中国義勇軍烈士を慰霊するための霊園。

※抗美援朝烈士陵園:「美」はアメリカ、「朝」は朝鮮を指す。


陵園の正門(南門)。
朝鮮戦争の勃発年「1950」と終結年「1953」の文字が
象徴的に掲げられている。



園内には松林が広がり、敷地も広く、厳粛な空気が広がる。
中国でも松は「堅固、常年不死」の樹木として、特別な意味を込めて植えられる。
(写真は園内から正門に向かって撮影。)


烈士記念碑。


烈士記念碑の足元にある石碑。
郭沫若による詩文が刻まれている。


記念碑前広場東側の彫刻。


西側の彫刻。

この種の造形からは、どうしても「敵」や「団結」などを意識した
「共産中国」の臭いがする。

記念碑の北側、西側、東側には陵墓が広がる。



この陵園内には「蘇軍烈士陵園」が設けられており、ここには2006年まで
瀋陽駅駅前広場にあった「ソ連赤軍戦死者記念碑」がある。
※蘇軍烈士陵園:「蘇」は旧ソ連を指す。
瀋陽駅駅前広場の記念碑について



蘇軍烈士陵園の正門(西門)。



1987年に保護建築物指定とあるので、記念碑が移設される前から
この陵園は存在したことになる。



正門南側にある陵園外壁のレリーフ。

ソ連軍兵士が指差す方向には、武装解除してうなだれる日本兵の姿が
彫られている。


レリーフ拡大写真。
刀を捧げ持ち、恭順の意を示す日本兵。改めて歴史の重さを感じる。



園内に足を踏み入れるとロシア語で表記された石造りの大きな棺のような
建造物が目に入る。これが何なのかは分からない。


建造物裏。


更に奥へ進むと墓地が見えてくる。
奥に見える塔が、かつて瀋陽駅駅前広場に建っていた記念碑。


近くで見ると、かなりの存在感がある。
駅前広場ではこの記念碑の下にソ連軍兵士の遺骨が埋められていたらしい。


記念碑の上に設置されている戦車の模型。精巧に作られている。


記念碑正面に取り付けられている碑。
ロシア語なので何が書かれているかは分からない。


裏には掲げられているのは戦没者の氏名だろうか。


記念碑にもレリーフがはめ込まれている。
レリーフが戦車なのは、奉天駅での攻防が、
ソ連軍戦車部隊によるものであったからと考えられる。



記念碑の裏手(東側)にはロシア語と中国語で記載された記念碑を紹介する
碑が設置されていた。




「この記念碑は1945年10月の建立で、瀋陽の解放戦争中に死亡した
ソ連赤軍戦車部隊の烈士のために建てられた、中ソ両国人民の戦闘における友誼、
反ファシズム戦争の勝利の象徴」とある。

この地では不謹慎かもしれないが、旧奉天の攻防で両者多くの死傷者を
出したことと思うが、日本人戦没者はどこに埋葬されたのかと
少々気になるところではある。

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趣味:中国を知ること。
自己紹介:中国生活16年になりました。

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