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カテゴリー「中国生活」の記事一覧

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中国人のビザ(レシプロシティ)

中国人のビザ。

ビザ:签证(qiān zhèng )

09年の今になっても、中国人は日本人が中国に行くほど簡単に
日本に入国することはできません。ビザの申請が必要です。

日本人は、一般旅券を所持していれば15日を超えない期間なら
ノービザで中国に入国することが可能です。
これも2003年からで、それ以前はビザの申請が必要でした。


日本のビザと中国のビザ。

これを考えていると、大学時代に習った
「相互主義(レシプロシティ:reciprocity)」
という言葉を思い出す。英和辞典で引くと、
[交互作用;相互関係;互酬性;互恵主義.]とある。

要するに、国家間の関係は、主権平等の考え方に基づき、
「国家間の取り決め(国際法)では、お互いが同程度の恩恵を与え合う」
べきである、というルール。これは、ノービザ(査証免除)措置にも
当てはまる考え方。もっと簡単に解釈すると、
「何かしてもらったら、それ相応のものを返す」
という、国籍・文化を問わない社会通念的なものだ。中国語では・・・

互惠主义(hù hùi zhǔ yì)

翻訳家が良くに目にする単語(?)。
その国の人々が(色々な理由で)望む、望まないがあるにせよ、
互いに同等の恩恵を享受できるのが理想的、であることは確か。

断片的にそこだけを見ているとノービザ措置における日本と中国の関係は
「不平等条約」ということになるのだが、もちろんそんな短絡的なものではない。
そこには多種多様な思惑と背景が交錯しており、それはそれでバランスを
保っているのだろう。

国家間の取り決めは、あくまで契約的なもので、基本、当事者同士が
合意してれば問題ない、ということか。

参考までに、同じ中国圏でも違いが・・・

台湾  90日 短期滞在査証免除措置
香港  90日 短期滞在査証免除措置
マカオ 90日 短期滞在査証免除措置
中国  なし  
<外務省(2008年2月現在)>

但し、中国は08年10月より修学旅行生(中高生)に限り30日間の
短期滞在査証免除措置が実施されるようになりました。
(査証免除の申請は必要ですが。)

しかしこのノービザ制度、興味深い・・・。
それぞれどんな背景があるんだ?
フランスとレソト王国(アフリカ)が同じ3ヶ月、というのはどんな共通点が?
この「査証免除措置」というには、一口では語れない何かがありそうだ。

単純に「日本にどんどん来てね!日本人もどんどんお邪魔するから!」
といったものではないようだ・・・当たり前か・・・

国家間のことが語れるほど勉強をしていないので、軽率には
発言できないけど、中国がもっと発展し、全体的な生活レベル、
イデオロギー的にも国際水準(先進国水準)に近くなり、
国際社会により友好的に受け入れるようになった時、
この垣根も取り除かれるのかな、と思う。

イデオロギー:意识形态(yì shí xíng tài)

中国大手企業の対日投資や中国人経営者の日本での成功なども重要か。

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プロフィール

年齢:45
性別:男性
職業:会社員
趣味:中国を知ること。
自己紹介:中国生活16年になりました。

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